【国会レポート】政権交代は会社なら経営陣の一新である【2008年9号】
次の衆議院総選挙は政権交代が大きな焦点になっていますので、今回は政権交代の意味について考えてみることにします。 現在、衆議院の選挙制度は小選挙区(定数300名)と比例代表選挙区(同180名)による定数480名の小選挙区比 […]
【国会レポート】首相選びが問われる政治安定感の出てきた民主党【2008年8号】
周知のように福田康夫首相は9月1日午後9時半から首相官邸で緊急記者会見を行って突然辞任を表明しました。昨年9月12日、当時の安倍晋三首相が辞任表明したのに続いて1年足らずの間に二人の首相が立て続けに政権を投げ出すという事 […]
【国会レポート】他国との良好な関係には物ではなくソフト面の援助が大切【2008年7号】
この夏、日本とインドネシアの経済連携協定(2007年に締結)に基づき、インドネシア人の看護師・介護福祉士候補者約200人が来日したのを御存知の方も多いでしょう。 今年は我が国とインドネシアと国交を樹立して50周年というこ […]
【国会レポート】バーチャルな政治をリアリティのある政治に【2008年6号】
最近の日本の政治は、私的な表現で恐縮ですが、バーチャルな政治になっているのではないかと思います。「仮想の」という意味の「バーチャル」ですので、バーチャルな政治とは「国民の生活実態をとらえていない政治」ということです。バー […]
【国会レポート】穀物や原油価格の高止まりを前提とした経済政策が必要【2008年5号】
今、世界的に不況の影が差してきています。アメリカはサブプライムローン(低所得者向け住宅ローン)の破綻をきっかけに不況に転じ、ヨーロッパはアメリカの余波をもろに受けて経済が停滞してきました。日本もスタグフレーション(経済活 […]
【国会レポート】環境技術を世界に提供し、温暖化対策で世界をリードする【2008年4号】
北海道洞爺湖サミット(7月7日~9日)を前にしてマスコミ等で地球環境や地球温暖化についての報道が増えています。今回は政治的な側面から環境問題を考えてみましょう。 日本人一般に地球温暖化問題が意識されるようになったのは19 […]
【国会レポート】基本的な考え方に問題がある後期高齢者医療制度【2008年3号】
この4月から後期高齢者医療制度がスタートしました。皆さん、よく御存知のように、新しい保険証が送られてこなかったり、年金から保険料が天引きされるようになったということで、制度の対象となる75歳以上の高齢者を大きな不安に陥れ […]
【国会レポート】政治は政策的な誘導によって不況を乗り越えていくべきだ【2008年2号】
先日、米国のFRB(連邦準備制度理事会:日本銀行に相当)が大手証券会社ベアスターンズ社に対し金融面での支援を実施しました。この支援策は1930年代の世界恐慌における米国の法律が根拠となっていると、先日、専門家の話を伺いま […]
【国会レポート】道路特定財源をめぐる暫定税率と一般財源化の問題【2008年1号】
今開かれている国会では、「道路特定財源の暫定税率を維持すべきかどうか」、また、より根本的な問題として「道路特定財源そのものを存続させるべきかどうか」ということが大きな争点となっています。 まず道路特定財源というのは、受益 […]
【国会レポート】世界と日本の経済にとって極めて重要な洞爺湖サミット【2007年12号】
よく経済は生き物と言われ、勝手に動いているかのように見えますが、実際にはそうではありません。経済こそ政治の影響を非常に大きく受けるのです。 その最もわかりやすい例が1990年3月27日に当時の大蔵省が実施した「総量規制」 […]
【国会レポート】なぜテロ特措法が大きな焦点になったのか【2007年11号】
テロ特措法(特別措置法)が再延長されずに11月1日に失効したのを受けて、インド洋上で米国艦船などに給油を行っていた自衛隊の補給艦も11月23日、東京・晴海埠頭に帰港しました。 給油は2001年12月から始まって5年11ヶ […]
【国会レポート】「ねじれ国会」でも法律はきちんと可決・成立している!【2007年10号】
9月10日に開会し11月10日に閉会するはずだった臨時国会は、新テロ特措法の衆議院通過を図るために政府によって12月15日まで35日間延長されました。 わが国はテロ特措法に基づいて海上自衛隊をインド洋に派遣し補給艦による […]
【国会レポート】エネルギーと食料については海外依存度を下げていく【2007年9号】
党内人事が刷新され、私も党のネクスト・キャビネット経済産業副大臣になると共に衆議院では経済産業委員会の理事に就任しました。したがって、仕事の中心は、我が党の経済産業部門の政策を取りまとめ、どのような政策に重点を置き、どの […]
【国会レポート】首相官邸の機能強化に見合う優秀なスタッフの確保を【2007年8号】
安倍晋三首相が突然、辞任表明をしたのは9月12日でした。臨時国会が開会して首相の所信表明に対する代表質問のまさに直前だったため、私も大変驚きました。辞任という事態を招いた、安倍首相をめぐる事情についてはマスコミでさまざま […]
【国会レポート】日米同盟関係の維持にも普段の親密な交流が欠かせない【2007年7号】
7月29日に投開票が行われた参院選において民主党は埼玉県で2議席を確保しました。これは何より県民の皆様の見識の賜です。誠にありがとうございました。参院選全体でも民主党は改選議席を32議席から60議席へと大きく伸ばし、非改 […]
【国会レポート】政治家に求められるのは行政の問題点を見つけるセンスだ【2007年6号】
今回の参院選では消えた年金問題が焦点になりましたので、この問題を政と官の関係で考えてみたいと思います。消えた年金問題を指摘したのは野党である民主党の国会議員でした。しかし、野党に比べれば与党の持っている行政の情報は膨大で […]
【国会レポート】なぜ5000万件もの膨大な年金記録が消えてしまったのか【2007年5号】
私は先日、地元の方たちの参加を得て国会見学を催したのですが、参加者の一人にお父様の年金記録が消えてしまった方がいました。お父様は国民年金保険料を過去10年以上に遡って一括払いした(特別納付)にもかかわらず、社会保険庁には […]
【国会レポート】公務員の転職は公職の公募によって行うべし【2007年4号】
政府・与党は、各省庁による国家公務員の再就職斡旋を禁止し、その代りに一つの機関で一元的に再就職斡旋を行うという公務員制度改革関連法案を用意しました。要するに、天下りを規制するための法案です。 この法案も含めて今後の政治で […]
【国会レポート】外国人を受け入れる前に安国内の人材のスキルアップを【2007年3号】
今年のアメリカ大リーグは松坂大輔投手がデビューしたことで非常に盛り上がっていますが、今回は外国人の受け入れについて述べてみたいと思います。 周知のように松坂投手は、ポスティングシステムによって西武ライオンズから大リーグの […]
【国会レポート】雇用への安心感を確保していく必要がある【2007年2号】
バブル崩壊後、不況に陥った日本経済も最近になってようやく復調の兆しを見せてきました。しかしこの間、多くの企業がリストラを行い弱肉強食的な米国流の市場経済システムも広がってきました。一方で、今年からは「2007年間題」とも […]
【国会レポート】テクノロジーの進歩は政治にも影響を与える【2007年1号】
すさまじい勢いで進歩するテクノロジー。それに伴って新しい商品、新しいビジネス、新しいトレンドが日々出現しているわけですが、同時に新しい犯罪も生まれています。政治もテクノロジーの進歩の明暗を見据えた対応をしていかなければな […]
【国会レポート】政治と企業経営との違いは一体どこにあるのか【2006年12号】
今回は政治と企業経営の違いについて考えてみたいと思います。11月に行われた米国の中間選挙でブッシュ大統領の共和党が上院、下院共に敗北した結果、米軍のイラク撤退に向けた機運が高まってきました。しかし中間選挙の結果がどうあれ […]
【国会レポート】政治家はどのようにして情報を収集していくべきか【2006年11号】
テレビや新聞に加え、携帯電話、インターネット、デジタル放送などの新しいメディアが国民生活に深く根を下ろしつつあります。いわゆる情報化社会が進む中、今回は政治家の情報収集とはどうあるべきかについて述べたいと思います。 今、 […]
【国会レポート】人類に深刻な被害をもたらす鳥インフルエンザ対策に注目を【2006年10号】
海外事情に明るい友人に「海外メディアは鳥インフルエンザ問題を非常に深刻なものとしてとらえている」と言われ、国立感染症研究所の専門家の話を直接伺う機会もあり、鳥インフルエンザはこれからとんでもない事態を引き起こすかもしれな […]
【国会レポート】自由競争には経営者の高い倫理性が求められる【2006年9号】
民主党は小沢一郎氏が代表に再選され、自民党は安倍晋三氏が総裁に選出されました。同時に小泉政権から安倍政権に交代して5年ぶりに新政権が誕生し、新たな政治の時代がスタートを切ったと言えるでしょう。 しかも、昨年の総選挙で自民 […]
【国会レポート】歴史的な事実を見据えて将来を見通した対応が大切【2006年8号】
私はこの夏の9日間、衆議院派遣の公務として同僚議員4名と共にドイツとリトアニア(戦前ここで日本の杉原千畝総領事がビザを発給し続けて4000人を超えるユダヤ人をナチスの迫害から救いました)を訪問しました。本来の目的は両国の […]
【国会レポート】警察の幹部にも求められる時代の流れに応じた現場感覚【2006年7号】
私は衆議院内閣委員会に所属していますが、内閣委員会は警察関係の法律も扱います。先の国会では遺失物法と銃刀法の改正案が審議され成立しました。今回はこれら改正案の内容のほか、皆さんにも意外に知られていない警察組織について述べ […]
【国会レポート】自由な資本市場は意外と社会的コストが重い【2006年6号】
ライブドア事件に続いて村上ファンド事件が起こり、再び日本の金融・株式分野が大きく揺れています。両事件とも金融・株式分野の中の法的に十分整備されていないところで発生した事件でした。 たとえば、ライブドアは証券取引所が開いて […]
【国会レポート】修正を加えることで全会派一致で法案を可決【2006年5号】
今国会の衆議院内閣委員会で、消費者の権利を定める「消費者契約法」改正と探偵業を規定する「探偵業法」立法について審議しました。私は内閣委員会の民主党筆頭理事の立場で国民の利益を守る観点から両法案に修正を加えたのですが、その […]
【国会レポート】行政改革とは国による生産性向上運動だ【2006年4号】
現在、国と地方とを合わせて1000兆円近い累積債務があり、そのため増税論議も出てきている中で、今国会においては行政改革が大きな焦点になっています。 行革は政府による生産性向上運動のようなものですから、継続的に絶えず実施し […]