【国会レポート】国が関わる地元の課題に国会議員として取り組む【2003年3号】
いうまでもなく、国政に関わる課題に取り組むことが国会議員の職務の基本です。私も所属する厚生労働委員会で、国の厚生労働行政に関わる問題を中心に一生懸命議論してきました。
議論するにあたっては、例えば、健康保険法改正案の審議では、前もって、地元の医師、歯科医師、健康保険組合や社会保険労務士そして患者の皆様などからご意見を伺って、委員会での質問の参考にさせて頂きました。また、街頭演説やこの『政治にパンチ!!』のポスティングをしている時に声をかけて下さった方から何ったご意見や、ハガキ、ファックス等で日常的に寄せられるご意見についても、委員会での質問に反映させるように心掛けています。2月26日の衆議院厚生労働委員会で、今国会最初の質問に立ちましたが、その際も、今までの皆さんからのご意見等を参考にしながら、法案や大臣の答弁等について、有権者の皆さんだったらどのように考えるか自分なりに想像して質問したつもりです。
国会での法案審議というと難しく考えがちですが、どの法案も多かれ少なかれ私達の日常生活に関係しているものです。ですから、皆さんの率直なご意見が実はとても大切ですし、多くの方が同様のご意見を持っている場合も少なくありません。つまり、皆さんの何気ないご意見が、国の政策や法律を大きく変えることもありうるのです。ですから、国全体に関わるテーマであっても、まずは身近な方からご意見を伺うことを常に心掛けています。
小選挙区選出の国会議員として
一方で、私には小選挙区から国政に送り出された議員という立場もあります。特に小選挙区からは1人しか選ばれませんので、小選挙区選出の私に対しては、地元からの大きな負託があると思っています。そのため、国の力が必要な地元の課題についても、機会があれば積極的に国に訴えていくべきだと考えてきました。もちろん、我田引水的な地域エゴ丸出しではいけないと思いますが、国の積極的な関与がなければどうしても解決しない地元の切実な問題について、その対応を国に求めることは、小選挙区選出の国会議員の義務であると思っています。
大島あつしの活動報告
私は2月26日の厚生労働委員会と同じく28日の予算委員会第八分科会でそれぞれ30分づつ質問に立ちました。26日の厚生労働委員会は25日の厚生労働大臣の所信表明を受けたものでしたので、今国会にあたっての大臣の決意等を中心に質問致しました。
○大島「今回の所信表明は、雇用対策について万全を期すと抽象的に述べているだけで国民が納得する内容ではない。失業率を何%以下に抑えるというような明確なメッセージを出せないのか」
○副大臣「厚生労働省は雇用対策においては受け身の立場に立つしかなく、また失業率を予測するのは専門家でも難しい。よって、その都度その状況に応じて対応していくというのが万全を期すという意味だ」
民間では数値目標を置いて責任を明確にします。具体的目標がないことは、政府が雇用対策に自信がない表れです。大島
また、予算委員会第八分科会(国土交通省関連)では、長年の懸案事項となっている武蔵水路の改修と治水対策の問題や圏央道、上尾道路の問題等について質問しました。
○大島「地元から強く要望が出ている武蔵水路周辺地域の治水対策と水路の改修事業はどうなっているのか」
○国土交通省河川局長「平成4年から改修に向けた検討を行っている。鴻巣、吹上の内水被害の軽減対策も含めた武蔵水路改修事業を早急に進めたい」
○大島「圏央道、上尾道路の進捗状況は」
○大臣「予定通り平成19年度の供用開始を目指して用地の取得等を進めている」
予算委員会分科会での質問
そうした、地元の課題について質問する絶好の機会が、先日開かれた予算委員会の分科会だと言えます。予算委員会分科会とは、80兆円以上にもなる巨額な国家予算ついて詳細に審議する為のもので、分科会によって所管の省庁が決まっています。通常、八つの分科会が1~3日間連続で開催され、各大臣は場合によっては一日中分科会に出席して、各政党の議員の質問に答えることになります。議員は自分が所属している委員会の担当大臣以外の大臣に対しても質問できますし、国の政策があるところには必ず予算が関係してきますから、細かな地元での課題についてもかなり自由に質問ができるのです。
今回、私は、第八分科会で、国が深く関わっている地元の課題について、扇千景国土交通大臣、および国土交通省の担当者に質問しました。その概略については、別掲の『大島あつしの活動報告』をご参照下さい。
今後とも地元の課題に取り組む
予算の審議ももちろんですが、巨額の予算が実際どのように使われたのか、つまり決算についての審議も重要です。そのため、この予算委員会分科会と同様に、その名の通り国の決算報告について細かく審議する為の決算行政監視委員会の分科会が、通常国会の終盤で開かれます。その分科会でも、私は地元の個別のテーマについて決算のチェックの観点から取り上げるつもりですし、以後も積極的に取り組んでいきます。